《ケンジとマユミ、ケネスとミカ》

左からケネス、ミカ、ケンジ、マユミ
左からケネス、ミカ、ケンジ、マユミ

 左のペアはケネスとミカ、右はケンジとマユミです。

 ケネスとマユミは夫婦、ケンジの妻はミカです。大事なことなのでもう一度言います。左端のケネスの妻は右端のマユミ、黒い下着姿のミカと、彼女と背中合わせになっているケンジは夫婦です。

 『Chocolate Time』の第1期で描かれているように、高校時代のケンジとマユミ(右側の二人)は双子の兄妹でありながら一線を越え、愛し合う秘密の恋人同士でした。ケンジの親友のケネス(左端)はそのことを知っていた唯一の人物で、20の時にケンジとは兄妹であるが故に結婚できないマユミと一緒になります(→基礎知識「海棠兄妹」。また、大学に進学したケンジはそこで出会った先輩のミカ(左から二番目の女性)に告白され、卒業後結婚しました(ケンジ22歳、ミカ24歳)。

 

 ――ここまでは比較的よくある話(兄妹相姦がよくある話か?)

 

 ケンジの妻ミカもマユミの夫ケネスも、この双子の兄妹はその繋がりが結婚後も深く、二人ともお互いにいつまでも熱い気持ちを抱いていることを知っていましたし、二人が親しくすることを特段気にすることもなく自然なことだと認識していました。たとえケンジとマユミがかつてのように燃え上がって身体を求め合ったとしても、彼らの伴侶であるミカもケネスもそれを咎めるつもりはありませんでした。それが家庭不和を引き起こすような不倫の類いだとは思っていなかったのです。実際ケネスやミカの勧めで、結婚後にこの双子の兄妹は一年に一度、彼らが初めての夜を迎えた8月3日に、高校時代のように二人だけで過ごす時間を持つことができていました。

 とは言え、さすがにケンジやマユミは、自分たちが結婚しているにも関わらず配偶者以外の異性と抱き合い、愛し合うことには少なからず抵抗を持っていました。

 

 ならば――

 

 ケネスとミカもそういう関係になってしまえばいいではないか、というわけで、この画のようになってしまっているのです。

 

 ケンジとマユミの初体験から20周年を記念して、シンプソン家(ケネス、マユミとその子供たち、双子の健太郎と真雪)と海棠家(ケンジとミカ、その一人息子の)でハワイに夏のバカンスに出かけました(Twin's Story 6 "Macadamia Nuts Chocolate Time")。その時、ミカはケンジとマユミがそれから気兼ねなく抱き合えるように、ケネスを誘惑して繋がり合い、結果夫婦交換を公認のものにしてしまったのです(ケンジとマユミは36歳、ケネスは37,ミカは38歳の時でした)

 

 さらに――

 

 元々バイセクシャルだったケネスは、親友のケンジを調教して自分のシュミに引き込み、この二人は時々飲みに行ってはホテルで抱き合う仲になっていましたし、ミカもマユミを誘っていつの間にかカラダの関係になっていました。

 

 そんなわけで、ハワイから帰ってきた後、この四人はいつでも気が向いた時にあらゆる組み合わせで愛し合える「スーパー・スワッピング」の関係を構築してしまったのでした。

 

ケネスケネスのプロフィール ミカミカのプロフィール ケンジケンジのプロフィール マユミマユミのプロフィール

『Chocolate Time』シリーズのおおまかな流れがわかる「Chocolate Time 総集編」はこちら

主要登場人物相関図もあります。

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 なお、この四人は『Chocolate Time』シリーズの中では「第1世代」と呼ばれる年代。シリーズの記念すべき第1作『Chocolate Time』での主人公がケンジとマユミだからです。

 彼らが結婚後もうけた子供たち、龍、健太郎、真雪とその親友や恋人が第2世代。やがてその恋人たちが結婚して子供が生まれますが、その彼らは第3世代ということになります。

 そういうことで言えば、ケンジ、マユミ兄妹の両親やケネスの両親アルバートとシヅ子(→基礎知識「シヅ子とアルバート」)第0世代と言うことになりますね。

 

 本編の第1期で第1世代の四人を中心に描き、第2期では第2世代のエピソードを書きました。そして本編を離れた外伝に、第0世代のシヅ子が主人公の話があります(Twin's Story 外伝 "Hot Chocolate Time" 第3集第2作『忘れ得ぬ夢~浅葱色の恋物語~』)。

 

 シリーズ『Chocolate Time』を包み込む大きなテーマは『family』だったりするのです。

 

Simpson

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