Twin's Story 6 "Macadamia Nuts Chocolate Time"

《10 真実》

 

 はあはあとまだ激しく息をしつづけているケンジとマユミ、それにケネスは、しばらくそのままで動かなかった。しばらくして、ケネスはマユミから身体を離した。

 ケンジは仰向けになったままマユミの身体を起こした。マユミはそのままケンジのペニスを自分の秘部に埋め込んだ。「あああ……」マユミの中にたっぷりと残されていたケネスの精液のお陰で、ケンジのペニスはぬるりとマユミの中に深く入り込んだ。そしてその結合部分からケネスの液があふれ出て、ケンジとマユミの股間をぬるぬるにした。今度はケネスが、つながった二人の横に位置した。

 

 連続して二人目のペニスを咥え込んだマユミの身体は、その興奮の波を再び呼び戻していた。「ああああ、ケ、ケン兄、いい、あなたのも、ああああ……」ケンジもわき上がる興奮の波にのり、下になったまま腰を動かし始めた。「うううう、マ、マユ、マユっ!」



 騎乗位のまま、マユミは腰を大きく上下に動かした。「う、うああああ……」ケンジはいきなり横にいたケネスに手を伸ばした。そして彼の首を両手で引き寄せ、出し抜けに唇を彼の唇に押しつけた。

「んんんんっ!」ケネスは眼を白黒させてそれでも強くケンジに押さえつけられ、呻くばかりだった。ケネスのペニスも、再びその大きさを取り戻し始めた。口を離したケンジがケネスに囁いた。「お、俺の上になって、」

「え?」

「胸にまたがってマユとキスを。それから、」

「そ、それから?」

「お前のものを俺、咥えたい……」

「な、何やて?!」

「た、頼む、ケニー」

 

 ケネスはケンジに言われたとおりにケンジの胸に反対向きにまたがると、激しく腰を上下させているマユミと対面し、濃厚なキスを始めた。ケンジがケネスの腰を両方から鷲づかみにして、自分の顔の方に引き寄せた。そして、再び力を得ていきり立ったケネスのペニスを手で握り、自分の口に突っ込んだ。ケネスは脚を伸ばし、ケンジの顔にのしかかりながらマユミとキスを続けた。

 

「んんんんんっ、んっ!」ケネスが呻き始めた。「むぐ……うううううっ!」マユミも口を塞がれたまま呻いた。

 

 ケネスがケンジの口に入れたペニスを出し入れし始めた。「んっ、んっ、んっ!」

 三人は激しく身体を揺らし、やがて絶頂が間近になってきた。

 

 

 健太郎の腰の動きは自然と速くなっていった。

「あ、あああああ、け、健太郎、いい、いいよ、そのままイって……」

 ミカは胸を上下させて荒い呼吸を続けていた。

「ミカ先生、お、俺、イっちゃう!」

「い、いいよ、健太郎、イって、そのまま、」

「だ、だめだ、ミカ先生の中に出すなんて、俺、で、できないよっ!」

 

 健太郎の腰の動きが一段と激しくなった。

 

「ばかっ! だ、だめっ! 中に、中に出すんだ、中に……。ああああああ!」

「イ、イくっ! 抜くよ、ミカ先生っ!」

 

 健太郎の腰の動きが止まった。ミカはとっさに両足を広げ、健太郎の腰に回して足首を交差させ、力一杯締め付けた。同時に腕も彼の背中に大きく回し、自分の胸に密着させて強く締め上げた。

「うあああああっ! で、出る! 出るっ!」

 

 びゅるるっ! 「イ……く……っ!」びゅるっ、びゅくっ、びゅくっ、びゅくびゅくびゅくびゅくっ、びく……びくっ……びくん…………。

 

 ミカの脚と腕にがっちりと拘束され、身動きができないまま、健太郎は身体の奥から勢いよくミカの中に何度もその熱い迸りを放出させた。「あ、ああああああ……」そしてミカのヴァギナに締め付けられた健太郎のペニスは、抜くこともかなわず、そのまましっかりと固定されてしまった。

 

 

 絶頂間近にケネスとマユミはお互いの口を離した。

 

 はあっ! 大きな息をした後、マユミは叫んだ。「イ、いく! イくっ! ケン兄、ケン兄ーっ!」彼女の身体ががくがくと震え始めた。「うあああああっ!」ケネスも叫んだ。

 それと同時に彼のペニスからまた大量の精液が噴出し始めた。そう、咥えられたケンジの口の中に。

 

 びゅるっ! びゅくっ! びゅくん、びゅくん! びゅく、びゅくびゅく。ケンジはその精液をごくりと飲み込んだ後、身体を仰け反らせて、マユミの中に強力な勢いでその熱い想いの塊を弾けさせた。

 

 びゅくっ! びゅるるっ! びゅくっ! びゅくっ! びゅくっ。ケンジはケネスのペニスを口から離して叫んだ。「ああああーっ! マ、マユっ、マユーっ!」

 

 

「ミ、ミカ先生っ!」

「健太郎……」

「せ、先生の中に、出しちゃった! 俺、先生の中に……どうしよう……」

「気持ちよかったでしょ?」

「で、でも俺、ああっ!」

 

 敏感になったペニスがミカにまた締め付けられた。

 

「セックスで中に出さなくてどうするんだ。フィニッシュは中に出すものなの」

「で、でも、ミカ先生、妊娠しちゃうよ……」

「心配するな。今は安全な時期だからね」

「そ、そうなの?」

「心配してくれてたのか? 健太郎」

「う、うん。ちょっと……」

「ごめんな、初めに言っときゃ良かったな」ミカは健太郎の頭を撫でた。「でも、いい心がけだ。彼女ができたら、必ず確認しろ。もし危ない時期だったら、ちゃんとゴムつけて挑むんだぞ」

「うん。わかった」

「そのままじっとしてて」ミカは優しく言った。

 

 じっと抱き合ったまま荒い息と速い鼓動が収まるのを二人は待ち続けた。その時、部屋の奥から声が聞こえてきた。

「(イ、いく! イくっ! ケン兄、ケン兄ーっ! )」「(ああああーっ! マ、マユっ、マユーっ! )」

 

「え?」健太郎はびっくりしてミカの顔を見た。「あの声、母さんと…………ケンジおじ……」

「そうだよ。今日が二人の特別な日、っていう意味、わかっただろ?」

「ふ、双子の兄妹で、セ、セックス?」

「そんなことで驚いてたら、あたしと君の今の行為はどうなるんだ?」

 

 ミカと健太郎はつながったまま言葉を交わしていた。

 

「え? ……」

「高校生と人妻とのセックスだぞ。しかも自分の父親の妻との」

「え? 父親の……妻? え? え? ?」健太郎の頭の中は混乱した。

 

 ミカは、小さなため息をついた。「教えてやるよ、本当のこと」

「本当の?」

 ミカは微笑んだ。

「君の血液型は?」

「O型」

「じゃあ父親のケネスは?」

「え? はっきり訊いたことない。母さんはたしかAB型って言ってたような……。AB……型……あれっ!」

「そう。君は父親のケネスと血がつながってない」

「……え? ということは?」

「健太郎はマユミとケンジの子なんだ」

「…………」

 

 

 ミカは健太郎の背中を抱いた腕にそっと力を込めた。「ショックだったか?」

 健太郎は一つため息をついた。「ううん。何だかほっとした感じ」

「ほっとした?」

「俺、ケンジおじのこと、以前から特別な人のように感じてた。根拠はないけど、何となく」

「それが親子のつながりってものなんだろう……」

「でも、もちろんケニー父さんは別。もっと特別かもしんない」

「当たり前だ。ケネスは君がケンジとマユミの子だと知ってて、ここまで立派に育てたんだから」

「うん。何か、事実を知って、俺、父さんのことがもっと好きになった。もっと愛せるようになったような気がする」

「それでいい。そうでなきゃ、健太郎」

「それでわかった」

「何が?」

「ケンジおじと母さんって、妙に仲がいいと思ってたんだ」

「わかるだろ? 見てると。もう普通の仲の良さじゃないよね」

「いつからそんな関係なのかな」

「あの双子の兄妹は、高二の時から約二年半つき合ってたんだ。恋人同士として」

「すごい……ていうか、そんなこともあるんだ」

「まあ、一般的には許されざる関係なんだけどね」

「そうか、そうだったんだ」

「今でもあの二人は兄妹以上の仲良しだ」

「そんな感じする。すごく」

「見え見えだろ? その行動で」

「で、でも、ミカ先生は、何ともないの? ケンジおじが母さんと……」

「ああ。まあ、大人の事情ってもんがあってね。あたしは全然平気。もちろんケネスもね」

「そうなんだ……。そんなものなんだ……」

「心配するな。あたしたち4人は問題なく『最高の関係』だから。何の秘密もわだかまりもない」

「いい関係なんだね」

「そう。もう理想的な関係だ」

 

「でもさ、特別な日ってことは、今日がその、ケンジおじと母さんがつき合い始めた日ってことなの?」

「同時に二人の初体験の日」

「ええっ?! つき合い始めたその日に繋がったの?」

「まあ、当時は二人とも若かったから、お互いの気持ちがわかった途端、激しく求め合ったんだろ」

「その時、高二だったんでしょ?」

「おお、そうか、今のお前と同じだ。16。16の夏だったってわけだからね」

「じゃ、じゃあ、ケンジおじと俺、全く同じ日に童貞喪失したってわけか!」

「奇遇だね……。……って、おい、健太郎、」

「な、何?」

「お前、もっとやる気でいるのか?」

 

 ミカの中で健太郎のペニスが再びその大きさを増してきたのだった。

 

「ミ、ミカさん……」

「お、いいね。やっとミカさんって呼んでくれた。なんなら『ミカ』って呼び捨てにしてもいいぞ」

「うんっ!」

「よし、いけ! 受けて立ってやる」

「ミカ、ミカっ!」健太郎は豪快に腰を動かし始めた。

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