もっこ

もっこ(畚)

 藁蓆(わらむしろ)なども用いられ、四隅に吊り綱を2本付けた形状の運搬用具である。箱型の箱畚や馬に付ける駄つけ畚(ビク)もある。吊り綱がつくる2つの環にもっこ棒を通し、前後2人でもっこ棒を担いで使う。主に、農作業などで土や砂を運搬することに使用される。「軽籠」、「もっこう」とも称する。引越作業でも長方形の丈夫な布の四隅に吊り綱を2本付けた畚が大型家具やピアノの運搬の際に用いられる。津軽地方では、「お化け」という意味がある。

 持ち籠(もちこ)という言葉の音便だとされている。

出典:ウィキペディア

修平「おい、ケンタ」

健太郎「何だ? 修平」

修平「俺たち、一体なにやらされてんだ?」

健太郎「もっこの説明だとさ」

修平「もっこ、ってこの担いでるヤツ?」

健太郎「そ。こうやって何かを運ぶ道具なんだってさ」

修平「何も入ってねえじゃん。めっちゃ軽いんだけど」

健太郎「もっこそのものの説明だからいいんだよ。これで」

修平「でもよ、なんで俺たち全裸なんだ? この構図、まるで青木繁の『海の幸』みてえじゃねえか」

健太郎「だから、もっこがどんなものかを説明するだけでいいからだろ」

修平「何という手抜き……」

《information》青木繁

 青木 繁(あおき しげる、1882年(明治15年)7月13日 - 1911年(明治44年)3月25日)は日本の明治期の洋画家である。

 明治期日本絵画のロマン主義的傾向を代表する画家であり、代表作『海の幸』は明治期洋画の記念碑的作品と評されている。若くして日本美術史上に残る有名作を次々と描き上げた一方で、世間的な成功には恵まれず、放蕩生活の末、満28歳の若さで没した。その生涯については虚実取り混ぜたエピソードが多く、半ば伝説化している。短命だったこともあって残された作品の数は決して多くはなく、代表作『海の幸』を含め未完成の作品が少なくない。

★出典:ウィキペディア

『海の幸』(1904 青木 繁)
『海の幸』(1904 青木 繁)