《ケンジとケネス》
海棠ケンジは16歳、高校二年時に『すずかけ高等学校』の水泳部にスポーツ留学生としてカナダからやって来たケネス・シンプソンと意気投合し、以後大切な親友同士となります。
ケネスは日本生まれ。父親はカナダ人のアルバート・シンプソン。彼が大阪でショコラティエの修業をしていた時に知り合ったシヅ子と結婚してもうけた一人息子です。
ケネスが10歳になった時に、シンプソン一家は父親の故郷カナダに移り住み、以後約7年間トロントで過ごします。中学校三年生の時、ケネスは競泳の全国大会バタフライ競技で第3位に入賞したことから、カナダのジュニア水泳界ではちょっとした顔になります。そして彼は17歳の時、国費スポーツ留学生として日本の名門『すずかけ高等学校』に短期留学することになります。ケンジと知り合ったのはこの時で、当時ケンジは双子の妹マユミと禁断の関係を持ち始めた頃でした。ケネスは二人のその関係にいち早く感づき、それでも温かく受け入れて応援する立場をとりました。それはケネス自身が実はバイセクシャルであることをこの二人にカミングアウトしたこととも無関係ではありません(Twin's Story "Chocolate Time")。
シンプソン一家は、ケネスが留学を終えてカナダに帰国してまもなく日本に永住することを決め、ケンジたちが高三になる春に、海棠家の近く、すずかけ三丁目に『Simpson's Chocolate House』をオープンさせたのでした(Twin's Story 2 "Bitter Chocolate Time")。
こうして、ケネスと海棠兄妹は、ずっと親しくつきあい続けることになるのです。
その後、ケネスはケンジと兄妹であるが故に制度上結婚できないマユミを妻として迎え、それでもこの海棠兄妹の絆を大切にして、お互い家庭を持った後もこの兄妹が愛し合うことも許していました。
それからケネスとケンジの関係は、親友同士というだけでなく、時折レクレーションとしてカラダを求め合い、癒やし合うところまで発展していきます(Twin's Story 外伝第1集 "Hot Chocolate Time"第4話『男同士タイム』)。ケンジはケネスにだけはそういう特別な気持ちを持つようになっていたというわけです。
『Chocolate Time』シリーズのおおまかな流れがわかる「Chocolate Time 総集編」はこちら
《ケンジとケネスがからむ話》
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Twin's Story 1 "Chocolate Time"
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Twin's Story 2 "Bitter Chocolate Time"
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Twin's Story 3 "Mint Chocolate Time"
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Twin's Story 4 "White Chocolate Time"
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Twin's Story 5 "Liquor Chocolate Time"
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Twin's Story 6 "Macadamia Nuts Chocolate
Time"
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Twin's Story 11 "Sweet Chocolate Time"
- Twin's Story 外伝 "Hot Chocolate Time" 第1集第4話「男同士タイム」