《異父二卵性双生児》
この四人のうち、白い下着姿の中央の二人は双子の兄妹です。シンプソン家の真雪と健太郎です。
二人を産んだのは、右上にいるバストの豊かなマユミです。
しかし、この兄妹、双子でありながら実は父親が違います。
健太郎の父親は左端のケンジ、真雪の父親は彼女の肩を抱いているケネスです。 マユミが19歳の時、ケネスとの愛し合いの明くる日、兄のケンジとも繋がり合います。その時排卵期だった彼女は、二つの卵子にこのケネスとケンジの精子を受精させ、結果健太郎と真雪の双子を出産したのです(Twin's Story 5 "Lequor Chocolate Time")。
もちろんそれはマユミ本人が意図してできることではなく、極めて奇跡的な偶然です。
このようにして産まれた双子のことを『異父二卵性双生児(いふにらんせいそうせいじ)』と呼びます。
なぜマユミは連続して違う男性に抱かれ、それぞれの子を宿すことになったのか。
マユミは双子の兄ケンジと高二の時から熱い繋がりを持っていました。しかし、どんなに愛し合っていても結婚できない現実に、同じように愛情を持ち始めていたケネスと結婚することを決意します。それでもケンジへの想いを無くしきれない彼女は、排卵期と自覚した上で二人の男性の精子を受け入れ、どちらの子を産むか、その判断を天に任せたのです。
すでに夫となることを承知していたケネスは、ケンジの高校来の親友でもありましたから、このマユミの企てを赦していました。たとえ産まれてくる子がケンジの子であっても、自分とマユミとの子として大切に育てる決意を持っていたのです。
結果として、ケンジの子である健太郎といっしょに自分の遺伝子を持つ真雪も同時に授かったので、ケネスはもとよりマユミもその後の子育てに関しては比較的平穏に、ケネスといっしょにこの双子に対して愛情を注いでいくことができました。
成長してその衝撃の事実を知った時、健太郎はたしかに驚きはしましたが(Twin's Story 6 "Macadamia Chocolate Time")、気持ちの上でケンジやマユミを恨むことはなく、穏やかにこの本当の両親を慕い続けたことは、特にケンジにとっては幸せなことだったと思います。
その当人のケンジは、20歳で初めてケネスと酒を酌み交わした時に、その親友の口からこの驚くべき事実を聞かされたのでした(Chocolate Time 外伝 "Hot Chocolate Time"第1集第4話『男同士タイム』)。
ケンジ(ケンジのプロフィール) 健太郎(健太郎のプロフィール) 真雪(真雪のプロフィール)ケネス(ケネスのプロフィール) マユミ(マユミのプロフィール)
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