Twin's Story 6 "Macadamia Nuts Chocolate Time"
1.旅行前夜|2.出発|3.ハワイ|4.ワイキキビーチ|5.ミカの計画|6.競泳大会|7.二十年来|8.ミカの暴走|9.熱い夜|10.真実|11.新たな一日|12.四人の夜|13.旅行土産|14.バリアフリー|登場人物紹介
《12 4人の夜》
「暑いっ!」ミカは汗だくになって起きた。いつの間にか陽が高くなっていた。
「やっと起きたのか、ミカ」ケンジがレモネードの入った二つのグラスを持ってテラスにやってきた。「よく寝てたな」
ミカはケンジからグラスを受け取って、デッキチェアに腰掛けた。ケンジも隣に座った。
「昨日は飲み過ぎちゃってさ」
「お前、張り切りすぎ」ケンジは横のガラスのテーブルにグラスを置いた。「一人で仕切ってたからな、昨日は」
「あたし、もう楽しくてしょうがない」ミカもテーブルにグラスを置いて笑った。
「見てりゃわかるよ」ケンジも笑った。
「子どもたちは?」
「ビーチに行っちまったよ」
「そうか」
「健太郎が朝食の時、ちょっと眠そうだったけど……、」
「へ、へえ、健太郎がね」
「あいつ夜ちゃんと寝たのかね」
「き、昨日疲れたんだろ」
「ところで、お前、まだ目標達成してないだろ?」
「目標? ああ、あの目標ね」
「ケニー、期待してるぞ」
「本当に? よしっ! 今日こそ念願を果たす!」ミカはそう言って立ち上がった。
「お腹すいただろ? フルーツとサンドイッチがあるから、食べなよ」
「ありがとう、ケンジ。先にシャワー浴びるわ、あたし」
「ああ」
二人は部屋の中に入った。
旅行二日目も、彼らはビーチで遊び、泳ぎ、昼食の後、眠くなったら昼寝をし、街でショッピングや食事を楽しんだ。日本での慌ただしい毎日を忘れて、この7人家族は心の底からここハワイでのバカンスを楽しんでいた。
「今日こそ、ケネスを押し倒す!」ミカが唐突に言った。
夜のディナーをゆっくりと味わった後、7人はコンドミニアムに戻った。子どもたちはすぐに自分たちの部屋に引きあげていった。
「ミカ姉、もっとこう、ロマンティックな言い方、ないんか? なんやの『押し倒す』って」
大人4人はベッドルームでくつろいでいた。一つのベッドにマユミとケネス、隣り合ったもう一つのベッドにケンジとミカが座ってチョコレートをつまみながらコーヒーを飲んでいた。
「最高級コーヒー、ハワイのコナやで」ケネスが自慢げに言った。
「コクがある。香りもすばらしいな。確かに今まで飲んだコーヒーとは違う感じがする」ケンジが言った。
「そやろ? 日本でも高価やけど、ここでもやっぱり高い」
「わざわざ買ってきたのか?」
「そんなわけあれへん。わいは無一文や。支配人からの差し入れや」
「なんとありがたい……。ケネス、感謝するわ」ミカが言った。
「そう言えばミカ姉、今日はあんまり飲んでへんな」
「昨日反省した。あんたを酔っぱらわせて襲うつもりが、自分がへべれけになって、わけがわからなくなった。その二の舞はごめんだ」
「ほんま、なんかロマンティックとは縁遠い、っちゅうか……」
「それがミカ姉さんのいいところなんだけどね」マユミがチョコレートを口に運びながら言った。
「よしっ! ケネス、こっちに来い。ケンジはあっち行け」ばしっ。ミカは隣に座っていたケンジの背中を平手で勢いよくたたいた。
「いて、いててててて!」ケンジは悲鳴を上げた。「な、何てことするんだ! ミカっ!」
「どうしたの?」
「日焼けが痛いんだよっ!」
「そうだったか、ごめんごめん。じゃ、ケネスを借りるよ、マユミ」
「うん」マユミは少し顔を赤らめた。
ケンジがベッドにやってくると、マユミは彼の首に手を回した。
「背中には気をつけてくれよ、マユ」
「わかってるよ。あの時みたいにね」マユミはウィンクをした。
「高三の夏な」ケンジは笑った。
マユミはベッドにゆっくりと横になった。ケンジはそっと彼女に身体を重ね、キスをした。
「ケニーが今日買ってくれた水着着てるんだ、あたし」
「ほんとか? よかったじゃないか、マユ。で、どんな水着なんだ?」
マユミは恥じらいながら言った。「脱がせて、ケン兄」
「うん」
ケンジはマユミの椰子の木のプリントされた白いTシャツをめくった。「おおっ!」彼は思わず声を上げた。隣のベッドでミカと抱き合ったケネスはにやにや笑っている。
「どんな水着、買ってやったの? ケネス」
「まあ、見とり」
「すっ! すっ! すごいっ!」ケンジは叫んだ。マユミのその水着のブラは、かろうじて乳首だけを隠しているだけの、極小のスタイルだった。
「いわゆる『マイクロビキニ』ってやつだね」ミカが言った。
「そや。ケンジ、喜んでるみたいやな」
「そろそろティッシュが必要になるぞ、ケンジ」
「ってことは……」ケンジはマユミのショートパンツに手をかけた。そしてごくりと唾を飲み込んで、ゆっくりと下ろし始めた。
ぶっ! ケンジは慌てて自分の鼻を押さえた。指の隙間から血が垂れ始めた。「やばいっ!」
「ほらきた!」ミカがおかしそうに言って、枕元にあったティッシュの箱を隣のベッドに投げてよこした。
「もう! ケン兄、いくつになってもそれなの?」マユミがあきれて言った。
「だって、だって、お、お前、こ、こ、この水着って、着てないのも同然じゃないかっ!」ケンジがティッシュを丸めて鼻に詰めながら焦ったように言った。
ビキニはほとんど紐だけという状態だった。申し訳程度に谷間と繁みを隠せている程度である。
「すごいね、あれ」ミカが言った。
「そやろ? そやけど、ケンジ、相変わらずやな。いっつも妙なところで興奮しよる」
「いつまでもシャイなんだ、彼」
「で、ミカ姉は、どんな下着着てるん?」
「脱がせて、ケネス」ミカはマユミの口調を真似てそう言うと、ベッドに横になった。
ケネスはケンジと同じようにそっとミカの唇にキスした後、彼女のハイビスカスのプリントされたタンクトップのすそをゆっくりとめくった。
「おおっ!」ケネスは眼を見開いた。「エ、エ、エナメルやんかっ!」
「あんたが光り物フェチだってマユミから訊いたからね。ケンジに買ってもらったんだ。昼間」
ミカが身につけていたのはゴージャズな黄金色のレオタードだった。
「最高やで、ハニー!」ケネスは焦ったようにミカのショートパンツをはぎ取った。「も、燃えてきた。燃えてきたでー、ハニー。覚悟しい」ケネスはミカの身体を強く抱きしめた。「ケ、ケネス! 待てっ! お、落ち着け、あたしはあんたのハニーじゃ、あっ!」ケネスは荒々しくミカの顔中にキスを浴びせた。「だ、だめっ! 焦るなっ! ケネス!」ミカが叫んだ。「ケ、ケネスううっむぐぐぐ……」ケネスは狂ったようにミカの唇をむさぼった。
「ケニーの征服欲が目覚めたようだ」ケンジが言った。
「そうみたいね」
ケンジはマユミのブラ越しに、乳首を柔らかく噛んだ。「ああん……」そしていつものようにもう片方の乳房を手でさすった。指をブラの隙間から忍ばせ、乳首を直に刺激し始めると、マユミはびくん、と身体を震わせ、息を荒くした。「ケン兄……」
ケンジは舌を彼女の身体に這わせ、小さなビキニで隠されている部分にまで到達させた。そしてそのビキニを指でずらし、谷間を露わにすると、口をとがらせてクリトリスを吸った。「んんっ!」またマユミが身体を硬直させた。ケンジはそのまま舌を谷間に移動させ、何度も舐め上げた。マユミの鼓動と呼吸が速さを増した。
ケンジは穿いていた真っ赤なTバックのまま、マユミに覆い被さり、例によって下着越しに彼女の谷間にペニスをこすりつけ始めた。
「ああああ……ケン兄、いい、いい気持ち……ああああ」
しばらくその行為を続けていたケンジは、マユミの身体を抱いたまま下になった。
上半身を起こしたまま、後ろに手をついたケンジの身体を今度はマユミが舌で愛撫し始めた。彼女はまずケンジの乳首を舌でちろちろと舐めた。「ううっ! マ、マユっ!」ケンジが喘いだ。そしてそのままゆっくりと彼女は口を移動させ、ケンジの赤い下着越しに、その大きくなったペニスを唇と舌を使って刺激し始めた。ペニスの先端から漏れる液が下着を濡らし始めた。
マユミは下着の脇からペニスを取り出し、おもむろに咥え込んだ。「ううっ!」ケンジが身体を仰け反らせた。
マユミは口を上下に動かし始めた。ケンジのペニスはマユミの口の中でどんどんとその大きさを増していった。「マ、マユ、マユっ!」ケンジがマユミの頭を両手で押さえた。「お、俺、マユの中に入りたい……」
マユミは口を離した。
再び上になったケンジは途中まで脱がされていた下着を脱ぎ去り、マユミの口を塞いだ。そしてケンジはマユミの形ばかりのビキニを脱がせ、マユミの唾液でぬるぬるになったペニスを一気に谷間に挿入した。
「ああっ! ケン兄、ケン兄っ!」マユミが叫ぶ。
「マ、マユっ!」ケンジは腰を前後に動かし始めた。仰向けになったままマユミは大きく胸を上下させ、あえぎ始めた。
ケネスの情熱的なキスは続いていた。彼がミカの唇や舌を拘束したり解放したりするにつれ、彼女の身体は今までになく熱くなっていった。
「ハニー、きれいや……」
まるで呪文のように、その言葉はミカの体温を上昇させ、いつしかその秘部をじっとりと潤わせていった。
ケネスはミカのレオタードの肩のベルトに手を掛けると、一気に引きずり下ろした。ミカの豊かな乳房が解放された。ミカの肌は、昼間来ていたモノキニの水着跡が日焼けせずに白く残っていた。
「ハニー、色っぽいで、日焼け跡がめっちゃセクシーや!」ケネスはむさぼるようにミカの乳首を吸い、もう片方を手で揉みつぶした。「あ、ああ、ケ、ケネスっ! は、激しい、激しいよケネス、ああああ」
ケネスは舐めていたミカの乳首を咬んだ。「いっ!」ミカが身体を仰け反らせた。彼は乳首を歯で捉えたままもう一方の手でレオタードをはぎ取った。そして彼は全裸になったミカの身体にのしかかり、彼女の両足を乱暴に開かせた。
「ま、待て、ちょ、ちょっと落ち着いて、ケネス」ミカは焦ったように言った。
ケネスは自分の穿いていた黒いビキニを器用に脱ぎ去ると、怒張して跳ね上がったペニスを、いきなりミカの谷間に突き立てた。
「あっ! 、ちょ、ちょっとま、待って!」ミカが叫んだ。
しかしケネスは勢いをつけてその武器でミカの身体を貫いた。「あうっ! だ、だめ、だめっ! ケネスっ!」
ミカの奥まで深くペニスを挿入したまま、一度動きを止めたケネスは、潤んだ目でミカの裸体を舐めるように眺めた。
「ハニー、きれいな身体や。めっちゃ美しい身体や……」
そしてミカと眼が合った瞬間、「ぐっ!」彼は激しく腰を動かし始めた。そしてそのままミカに再び覆い被さると、彼女の肩に咬みついた。「いっ! 痛いっ! ケネスっ!」しかしその痛みはミカの身体中を駆け巡る快感を強める方に作用した。「あああ、ケネス、ケネスっ! あたし、あたしっ! あああああ、熱い、中が熱いっ!」ミカは叫び続けていた。
「ぐうっ! ぐぐううっ!」ケネスは喉の奥から低く唸りながらミカの肩についた咬み跡をぺろぺろと舐め始めた。そしてその舌を彼女の鎖骨、首筋に移動させ、今度は耳たぶを咬んだ。ミカはケネスの熱く荒々しい吐息を間近に耳に感じて身体をよじらせた。「あ、あ、ああ……ケ、ケネスっ!」
耳から口を離したケネスは、今度はミカの顔中をべろべろと舐め始めた。
「ケネスっ! お、お前ど、動物じみて……あ、あああうううっ!」ミカの口がケネスの口で塞がれた。そしてケネスはミカの舌を吸い出し、その舌をも歯で咬み、拘束したまままたうなり声を上げ始めた。「ぐうっ! ぐうううう……」彼はミカの身体中を咬み、舌で舐め回した。そしてその間中休むことなく激しく腰を動かし、ミカの中心を攻め続けた。「だ、だめだ! ケ、ケネス! ケネスっ!」身体中に電気が走ったように、彼女は身体を激しく痙攣させた。「ケネス! ケネスっ! イ、イく……もう、イくっ!」
ケネスはミカの背中に腕を回し、そのまま抱き上げた。ミカを貫いたまま彼は隣のベッドに移った。そこではケンジとマユミが正常位で交わり、興奮を高め合っていた。
ケネスはペニスを抜くことなくミカの身体を横に回転させ、バックからの挿入体勢にした。四つんばいになったミカをバックからまた激しく攻めた。「あああ、ケネスっ! も、もうだめ、あたし、こ、壊れそう!」それでもケネスは勢いを弱めなかった。「あああああっ! ケネスっ!」
二組の男女は一つのベッドで激しくつながり合っていた。正常位でケンジを受け入れて仰向けになったマユミのすぐ横に、バックから激しく攻められている四つんばいのミカ。四人は横に並んでそれぞれ身体を密着させ、激しく身体を揺さぶっていた。
「あああああ、も、もうだめ、だめっ! マユミっ!」ミカは叫んで、すぐ横で喘いでいるマユミの身体に倒れ込んだ。そして彼女はマユミの唇を激しく吸い始めた。「ミ、ミカ姉さ……むぐ……んんんん!」マユミは突然のミカのその行為にとまどいながらも、次第にミカの唇を同じようにむさぼり始めた。舌を絡め合い、唇を舐め合い、二人の口の周りは唾液でたっぷりと濡れていた。
上半身を起こしたケンジは、マユミの脚を抱えて腰を前後に激しく動かしていた。「あああ、も、もうすぐ……」そうして横でミカをバックから攻めているケネスに顔を向けて喘ぎながら言った。「ケ、ケニー!」
ケネスはその意図を察し、ケンジに顔を寄せると、自分の唇をケンジのそれに押し当てた。そしてミカとマユミがそうしているように、ケネスはケンジの頭を両手で挟み込み、舌と唇でケンジの口を味わい続けた。
「んんんんんーっ!」ケンジがケネスに口を押さえ込まれたまま呻く。
「あああああ、も、もうイ、イっちゃうっ!」ミカがマユミから口を離して叫ぶ。
「むぐっ! んんんんんっ、んっ!」ケネスも眼を固く閉じて呻く。
「ケン兄! ケン兄ーっ!」マユミも叫ぶ。
ケネスがケンジから口を離した。「うああああーっ! イく! イくっ!」「お、俺も! で、出る! 出るっ! ぐううっ!」
びゅくっ! ケンジの射精が始まった。「んぐっ!」びゅるるっ! ケネスの射精も始まった。
「ああああああ! ケネスっ! ケネスーっ!」「イく! イっちゃうっ! ケン兄! ケン兄っ!」ミカとマユミは叫び続ける。
びゅるるっ! びゅくっ! びゅくっ! びゅくんびゅくっ! びゅくびゅくびゅく!
ケンジとケネスは再び唇を合わせた。ケネスはケンジの舌を吸い、歯で咬み、抜けないように拘束した。「んんんんんんんっ! んっ!」
びくん、びくん! びくっ! びくっ! びゅるるっ! びゅるるっ!
4人は一つになり、いつまでもケンジとケネスはマユミとミカの体内に自分たちの熱いマグマを激しく射出し続けた。